参考書籍:交通事故!遭ったらすぐに役立つ本  │  加害者・被害者のための交通事故完全対応マニュアル新版

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自分が保険に入っていなくて困った

対物事故を起こしました。私は、任意保険に加入していません。相手方の保険会社の方より責任割合(過失割合)の話しをされましたが、判りません。どうすれば良いのでしょうか。
  1. 解らない事は、はっきりと解らないと答える事が良いでしょう。また、相手側の保険会社といえど事故に関しては、公平に判断するでしょうから、事故の状況を詳細に説明し、専門用語に関しては、説明を求める事が大切です。
  2. 交通事故に関して、お互いの視点の相違があるのが通常です。すなわち、運転経験、運転技術、運転に関する感覚その他運動能力、走行中に偶然な状況に遭遇した場合の回避措置など、人によってさまざまな状況下において発生するものと思料します。よって、当然、同一事故を他の角度から見る事になるので当事者間での見解の相違が出てきます。それが、時間の経過とともに少なからず自己の正当性を主張するために、事実が異なってくる傾向にあるようです。よって、事故の処理に関しては、直ちに着手する必要があると思料します。
  3. ここで大切な事は、事故の現場をよく観察し、メモなどに残しておく事です。警察官に事故の届け出をする事により、事故の発生日時場所、相手側の住所氏名や車両の確認、保険加入の有無、事故状況などは、後日、事故証明書を取得する事により明らかになりますが、損害賠償に関しての過失認定に重要な事は、事故発生の直接の原因が判明するのであれば結構ですが、上記のとおり、意識のズレが生じてきますので、当事者間の事故原因の見解と事故現場の状況により過失認定を行う事となります。
    それでは、具体的に観察しメモする項目については、道路形態(高速道路・一般道路・丁字路・十字路など)、道路幅(自車・他車とも)、信号機・標識表示の有無(一時停止、一方通行、速度規制など)、任意保険加入の有無(会社名・連絡先など)、進行速度、目撃者・協力者そして衝突箇所です。できれば、前記の状況などを写真撮影により、事故現場や事故の状況などを保全することも大切なことと思料します。
  4. これらを基に、保険会社と過失認定の交渉をすべきです。しかし、どうしても不安や疑問のある場合、保険事務所や交通事故相談所などに相談をしておく事も大切です。

執筆者:サイト総合保険事務所

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